50代女性が働きながらとれた資格|定年がない!【宅地建物取引士=宅建士】

宅建 宅地建物取引士 試験

勤続25年の会社も最近居づらいし、年金も虫食いだし、貯金はゼロ、住宅ローンも残債けっこうあり・・・

惰性で生きる49歳・・・

そんなある日、久しぶりに会った高校の親友が見せてくれた行政書士受験のための勉強ノート5,6冊。

これが2度見するほどスゴカッタ。

ギッシリ文字が書かれて、蛍光ペンでマーキング。私の生涯でも勉強したことのない完成度の高い学習ノート。

これが50歳目前の中年女、しかもあの「マブダチ ball」がまじめに取り組んでいることに、私は大きな、大きな衝撃を受けました。

知っている親友なのに、別世界の知らない人のよう。

親友の変貌ぶりに焦った私はすかさず言った。

まつ
い、いつからやってんの? す、すごいじゃん。マジで。
私もなんかやろっかな?でも行政書士は無理!

そこで、行政書士取得に燃えている親友からの一言

マブダチ ball
「宅建でも取ってみたら?」

この瞬間から私の脱サラドリームが始まったのです。

宅建は受験資格もないので、不動産業未経験の私でも受験できます!

10月の試験まで約半年!

会社員でフルタイム勤務中の私ですが、できれば人生万事「ショートカット」で進みたい。

だから・・・1発合格するぞー!

と鼻息も荒く合格一直線のはずでしたが・・・根拠のない自信と油断から、初回は不合格となりました。

そんな私の宅建合格までの経験談を、自己の反省点も交えてお伝えします。

 

働きながらとる資格:宅建|私が選んだ合格最短コースは、「通学」

親友に感化された私ですが、元々勉強が大嫌い。

一人で勉強し続けることが不可能であることは、自分が一番よくわかっています。

従って「独学」はなし。

自宅でオンラインも、さぼりの誘惑に勝てそうもない・・・。

そこで通学から調べ始めました。

宅建はポピュラーな資格なので、いくつもの学校が講座を開設していました。

学校を選ぶにあたり、以下の基準で何校か比較検討しました。

①今から今年の受験に間に合うコース →5月以降に第1回目の講義が始まる
②金額→安い方がいいですよね
③開講の曜日や時間→平日終業後か、土日に開講する
④家からのアクセス→1時間以内

上記検討の結果 通学できる専門学校の [短期合格コース」が自分にピッタリでした。

 

50代女性の資格 宅建:まずは無料体験授業に参加

無料体験授業は、入会したいコースの第一回目の講義でした。

営業っ気たっぷりな説明会ではなく、実際の授業への参加スタイルです。

〇先生はどんな人?
〇どんな人たちが授業をうけるのだろう?
〇難易度も含めて自分は続けられそうか?

などなど、リアル授業を受けながら冷静に判断することができます。

コース最初のコマでしたので、この日からスタートする人が大多数でした。

体験版テキストでの参加は私を入れて数人程。

そのクラスは20代の人が多かったです。お仲間の中高年は全体の1,2割でしょうか。

授業の進行具合や、テキストの内容から、頑張ればイケそうという感じがしました。

学校も明るくきれいでしたし、先生もいい感じでしたので、即日入学を決めました。

「ここから人生の第二幕が始まるぞー」と思うと気分が高揚しました!

体験授業に参加できるシステムはいいですね。

多くの学校で実施しているはずですので思い立ったら、まずは体験してみましょう。

 

50代女性の資格 宅建:開講時間と授業の進み方

[短期合格コース」の授業時間は日曜終日、丸1日(10時から12時30分:13時30分から16時)。

休みを利用した週1の通学は、日々の生活ペースを保ったまま、通学日を最優先に考えることができたので無理なく通学できました。

もし都合が悪くなっても、

・他の日に振替講義が受けられる。(他の校舎でも可)

・ビデオでその講義を予約して、1度だけ自習室で見ることができた。

などのフォロー体制があったので、その点は安心でした。

※今はオンラインで受講できますが、その年はまだオンラインが別料金でした。

「短期合格」だけあって1回の講義の進みが早く、1日20~30ページくらいは進んだと記憶しています。

最重要ポイントは板書、準重要ポイントについてはわかりやすく口頭で教えてくれるので、指示通りそれをテキストに書き込むという感じでした。

蛍光マーカーと付箋でオリジナルテキストをつくっていく感じですかね。

まさに短距離走です。

宿題(過去問集)も進行具合に比例しているので、結構なボリュームでした。

 

ミニテストレポート&先生との距離

宅建業法、権利関係、法令上の制限など単元終了後にミニテストがあり、1,2週間後に結果レポートが返されます。

そのレポートには、点数の他に問題の難易度(優先度)、合格の可能性(%)や自分の現状と課題が記載。

さらに学校全体での順位が記されていました。(宅建講座受講者全体の何番目か)

この時の先生は、テストを返却してくれる時に、いつも声かけてくれました。

通学のよいところです。なんだか学生時代に戻った感覚です。

 

家での勉強スタイルと学習時間

自宅での学習は、早朝から出勤前の2~3時間を基本学習時間としました。

【学習の進め方】→講義の先生に教えていただいた方法です。

①宿題の問題集を解いてみる(まずはわからなくても、テキストを見ずに肢を選ぶ)

②最後までやったら答え合わせ

③自信を持って正解した問題は、次回リピートしないようにチェック欄に「◎」。迷った問題「△」、間違った問題はチェック欄に「×」。(学校の問題集にはリピート用にチェック欄がありました)

④「△」「×」になった問題の内容が記載されているテキストページをチェックして、覚える

⑤「△」「×」の問題を再度解く

このスタイルで進めましたが、やはり脳みその硬さを実感します。

繰り返し「△」「×」を解いていっても、何度も同じ問題で間違えます。リアルに理解できている問題「◎」の何と少ないことか・・・。

私は、「報酬」の計算を最後まで克服できず、苦手でした。→これをうやむやにしたのは、明らかな不合格原因。

 

そして宅建試験本番までと当日の失敗

8月、9月は学校での模擬試験や、他の学校と合同の大規模模擬試験などを受けました。

さすがに予想問題だけあって過去問集とは違う問題が出されます。

「こんな問題もでるのね」という準備に予想問題は役立ちます。

結果は「もうひと頑張りしなくちゃヤバいよ!」だったと思いますが、愚かな私はまだ「なんとかなるでしょ!」と思い、詰めの勉強を怠りました

【試験当日の大失敗】

私は自分の選んだ肢を問題用紙に転記して、速報で自己採点する。

という当たり前のことを、知らずに試験を終え帰途についたのです。

その結果、速報を見る段階になって、問題用紙に〇や△や×など何度も悩んで書き直した軌跡はあるけれど、「結局何番選んだの?」が家に帰っても思い出せないという醜態です。

速報をみても自分が何点とれたのかがわからないので、モヤモヤした気持ちを抱えつつも「多分なんとかなるだろう」とお気楽な気持ちで合格発表の日まで過ごしました。

合格発表は宅建のHPで確認しました。

「なんとかならずに」不合格でした。宅建は不合格の場合通知がきませんので、自分が何点不足だったのか分からず終いでしたが、多分1点不足だったと思います。

そして1回目の宅建受験は終わったのです。

試験問題用紙に自分の解答を転記するのは当たり前のことだそうです。

書き忘れを告げると、行政書士チャレンジ中のマブダチballに呆れられました。

当然過ぎることだからか、学校の先生も、その友人も試験前は教えてくれませんでした。

 

50代女性の資格 宅建:反省点とまとめ

★宿題(過去問)は正解だった問題も含めて複数回、9割以上のリアル理解まで繰り返すべきでした。

★専門学校や民間の模擬テストは、現在の自分を客観的に示してくれる重要な資料。

己の実力を知り、自分の勉強に対する姿勢の甘さや理解度の低さを認識し、すぐに心を入れ替えて学習スタイルを再考すべきでした。

★わからないことを先延ばしにせず、授業の休み時間や講義の前後に、先生へ聞くべきでした。

宅建試験をなめてないけない。

苦手な単元やわからない問題を克服せずに試験を受けても、合格は難しい。

試験は過去問の焼き回しと言われているけれど、問い方が変わるからやはり死角無き理解が必要です。

もう同じ轍は踏まないぞー!

 

言い訳になってしまいますが、余命宣告のあった父のお見舞いや付き添いと並行して挑んだ試験でした。

大好きだった父は結局試験日から2週間後に他界しました。試験が終わるまで頑張っていてくれたのかもしれません。

どうせ不合格なら、もっと父のそばにいてあげればよかった。合格できなかった自分の中途半端さに腹が立ちました。

 

働きながらとる資格:宅建|再チャレンジ「昨年の不合格を帳消にするぞー」 計画

さて、1年目の不合格が誤算だった私は2年目の受験時に

まつ
「そうだ、今年違う試験も合格すれば、前回の宅建不合格は帳消しになり、2年連続で1つずつ資格をとったことになるぞー!」

と自分なりの理屈で、宅建再チャレンジ+不動産資格もう一つ受験を決意。

それが私の決めたリベンジ方法。

不合格を帳消しにしたい!その一念でした。

プラス受験で考えていたのは管理業務主任者です。

通学講座で、宅建学習経験者向けに宅建試験終了直後から始まる「マンション管理士・管理業務主任者講座」がありましたので、マンション管理士と管理業務主任者の2つに願書を提出することにしました。

でもまずは宅建に全集中!

 

50代女性の資格 宅建2回目:2年目も通学!宅建学習経験者は大幅割引あり 

2年目も独学は考えず、通学しようといくつかの資格専門学校を検討しました。

受験経験者割引(不合格者、再チャレンジ者)にはほとんどの学校で割引設定があり、「私だけじゃないんだな、やっぱ他にもいるんだ」と思って少し気持ちが楽になりました。

前回通学時とほぼ同じく判断基準は
①料金 ②開講日時 ③アクセス
でした。

前年と同じ学校にして、クラスが一緒だった人とまた同じクラスになったら、恥ずかしいなぁ・・・。お互い落ちたわけですけどね。

前年の以外の学校にも資料を取りに行って受付の人と言葉を交わしたりしてみましたが、学校の雰囲気なども検討した結果、やはり同学校の再受験割引に決めました。

割引は30%。これもありがたいですよね。

但し今度こそ絶対決めなくてはいけないと心に誓っていた私は、最初から学び直すつもりで復習や宿題に時間が取れるように、前年の「短期コース」ではなく、「宅建士週1合格コース」を選択しました。

3月開始なので、前年よりも2ヵ月早く開始です。

授業は毎週木曜日、勤務終了後の19時~21時30分。

たまたまかもしれませんが、前年の短期コースよりも同世代(40歳~70歳くらい)の方も約40人中6人ほどいらして私としては大変励みになりました。

2年目も新しい教材で1からのスタートです。

ミニテストの成績は前年よりも少し良いくらいでした。

ただ前年との違いは、わからないところや指摘された弱点をそのままにせず、わかるまで復習したため、本当に理解できている問題が増えたとは思います。

週に1度の授業で約半年の時間をかけて進みますので、宿題もゆとりがあります。

何より、一応初学者ではなく「学習経験者」なので苦手なところもわかっています。

やはり「忘却」はありましたが、苦手だった「報酬」「政令で定める使用人」関連も今度は果敢に攻めましたよ!

 

2年目は無料動画やアプリで空いた時間も有効活用

その年から、大きく変わったこととして講義の無料動画配信がありました。

これはとてもよかったです。復習に役立つし、授業とは違う講師なので、異なる解説もよいなと感じる場面もありました。

それとは別にyou tube でも様々な「宅建講師」の動画もその年はよく見ていました。
中でも

は配信もタイムリーで試験日直前の動画はレジュメを印刷して試験会場に持ち込みましたが、統計とか確かばっちり出題されたと思います!

他にも、みやざき先生や「語呂合わせ」のサイトなどもよくみました。

通学講座でも語呂合わせ教えていただきました。語呂合わせは役に立ちますよね。

あと、アマゾンのアプリストアで

があり、これはスキマ時間にスマホでずっと繰り返していました。

あいにく新しいバージョンは出ていないようですが、無料や有料アプリも活用してみるのも有効だと思います。

 

試験当日の速報も楽しく視聴!結果は合格|+管理業務主任者へのチャレンジ

試験会場は前年と同じでしたが、階数が違いました。

2回目は講堂のようなゴージャスな部屋で、気分よく試験に臨めました。(2度目だから優遇されているのかな?なんて思ったり)

前年受験時、試験問題用紙に自分の最終解答を書いて持ち帰らなかった、という大失敗から、ミニテストの時も「問題冊子に最終回答を書き込む」クセを忘れずに続けました。

ですので、この年は家に帰っての速報で、自分の点数はバッチリ分かりました。

速報動画などもその日の夜遅くまで探してみていました。

合格ラインも学校やサイトにより予想がまちまちでしたが、今回はたぶん大丈夫だろうな、と楽天的な自分が言っていました。

結果、合格点+4点で合格できました!

この宅建合格は去年の分。

ここからマン管(マンション管理士)と管業(管理業務主任者)の合格を目指します。

本命は管業。マン管は受かればラッキー。

片方でもいいから合格すれば、2年で2資格取得で、昨年の不合格を帳消し計画が成就するのです。(私だけの理屈なんですけれど)

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