今夏に訪れた千葉県にある「お台場海浜庭園オートキャンプ場」。
ここでの強風体験では、キャンプ歴17年である私たちの無知さを、思い知らされた苦い経験になりました。
キャンプに夢中だった10数年間、熱病のように買い集めていたアウトドア用品ですが、数年前に大断捨離しました。
それゆえ、現在は選りすぐったわずかな道具しか手元に残っていません。
今の手持ちのテントやタープでは、とてもあの強風下で使えそうなものがありません。
でも、あのキャンプ場で「絶景」を見てみたいし、それには風に強いテント必要だし・・・。熱病再燃。
皆さんもそうだと思いますが、一度捨てたものと同じようなものは二度と買いたくありませんよね。
そこで「今までに買ったことのない、風に強いテント」を探すことにしたのであります。
ムーンライト キャビン4 耐風テントの決め手と購入まで
「耐風性 テント」で調べると、スノーピークやogawaやコールマン等が、剛健さ筆頭で名が出てきます。
それは、いずれも超高額で、けっこうゴツイ感じ。
我が家の予算では正直言って厳しいものばかりです。
形状としては「ワンポールテント」or「ツールームテント」が風には強そうだということがわかりました。
幸いにも、どちらの形のテントも購入したことがありません。
ワンポールテントを見る度に、なんだか大好きだったムーミンのスナフキンを思い出します。
私にとってはメルヘンな世界です。かわいいですよね。
しかし、我が家の好みと使い勝手を検討した結果、買うなら「ツールームテント」ということに。
私は予てよりよりモンベル推しです。
シングルテントやスカートなしアストロドームは所持しているものの、ツールームテントのイメージがありません。
「モンベルにはそういうツールームないのかな?」一応チェックしてみようとサイトにアクセスしたところ・・・
あ、あるじゃないですか!?
モンベルにも風に強そうなテントが。2021年に発売されたことを、オンラインショップで発見しました。
「これだ!!」 ムーンライト キャビン4です。
しかし、我が家のテント購入歴にない高額・・・。
う~ん、でも今まで調べた他社の剛健テントに比べれば格安だし、なんとか頑張れば買えそうな金額です。
この時点で、オンラインショップの商品ページは2色とも「入荷時期未定(受付不可)」となっていました。(2021年9月時点)
さすがに店舗には展示品があるだろうと思い、と最寄りのモンベルに電話で問い合わせたところ「私もまだ現物を見たことがないんですよぉ~」というショップの返答。
これは再販・購入までに時間がかかりそうだなぁ。
ここからは、執念というかねばりというか、商品を見てみたい一心で頑張りました!
①まずは欠かさず商品ページで在庫チェック
朝昼晩とスマホを見る時間があれば、商品ページをチェック、チェック、チェック・・・。
ネバること数週間。
ある土曜日の朝、直営店舗で在庫ありの表示が!!
②開店直後に在庫の確認と、予約の電話
さっそく在庫あり店舗に電話して現物取り置きの上、「設営見せていただいて、良ければ買いたいけれども、それでもよろしいでしょうか?」とあつかましく伝えて、即店舗に向かいました。
快く設営を見せてくれて、かつ気に入ってからの購入でOK、というスタンスのモンベル。
商品への自信とサービス精神があふれています。ここも大好きな理由です。
ムーンライトキャビン4 店頭での設営デモでテントの進化を見た!
最初の印象は「わっ、意外に小さい!」でした。持っても軽い。
ツールームなので、相当の重さと大きさをイメージしていました。
最初に私が質問したことは
「風には強いと書いてありましたが、実際のところ、どうなのでしょうか?」です。
店長はさらりと「台風実験も済んでいますので、大丈夫ですよ」と。
ヨッシャー!そもそもの購入目的はクリアになりましたから、この時点でほぼ購入を決めていました。
その後、この商品は初めてだという店長とスタッフの方、お2人での設営を見せていただきました。
説明して下さりながらでも、そんなに時間はかかりませんでした。15~20分程度でしょうか。
これなら私たち素人でも早く設営できそうだ。
①設営手順の単純さ ②耐風性 ③軽量性 ③価格 などから 即購入を決めました。
このテントをみて、部品の軽量化と、設営の簡便さにテントの進化を感じました。
道具も揃ったことだし、目指すはお台場海浜庭園オートキャンプ場での強風下での初張りです。
ムーンライトキャビン4 ツールームテントの設営時間と耐風性はいかに!?
そして、9月のある週末、鼻息も荒くお台場海浜庭園でのキャンプに臨みました。
ムーンライト キャビン4の実力拝見です。
設営:イライラなし!! わかりやすい設計で素早く設営可能
最初によくよく風の向きを確認しました。
風上にインナーテント側が来るようにしないといけません。風向きが変わった時は、その時考えようっと。
風上2か所をまずペグうちで固定してから設営したので、やや強風でも煽られずにできました。
センターポールを通して
初張りにしてほぼ迷うことなく、30分程度で設営完了。
説明書ですが、読みながらは面倒だし近年は老眼のわずらわしさもあり、「できれば見ないで設営したい!!」と思ってしまう私たちです。
いけるところまで見ないで進みたい派ですが、確認する必要もなく完成しました。(多分合っていると思う・・・)
それから強風に備え、張り綱やスカートのペグうちなどで+αで終わり、イライラとは無縁でした。
最初の幕体の向きや広げ方が一番迷いましたが、慣れだと思います。
片側にはインナーテントがすでに吊られているので、わかるようになると思います。
やはりモンベルショップで設営をじっくり見せてもらったことが大きいです。視覚の実体験って大事ですね。
居住性:スカートやベンチレーションで耐風性◎
夜はさらに風が強くなりましたが、このテントの長所でもある、ベンチレーションを細かく調整できる機能がいきてきます。
風の強度によって、全面に設置されたメッシュやクローズ機能で調節可能です。
不安は全くありませんでした!頼もしい。
今回はキャノピー、広げたままでも倒れませんでした。
撤収:ポイントはペグ。上手に使って、強風でもカンタンに撤収
風は強かったので、風上のペグはなるべく最後近くまで外さずに作業をすすめたので、スムーズにいきました。
折式ポールって、外した先からじゅんぐり折っていたのですが、これがよくないそう。ポールは真ん中で折ってから左右対称に折っていく、この方が中のゴム?の持ちが違うそうです!
② バックへの収納方法
ポールや幕体をケースに入れる時、ファスナーで閉めてから最後にベルトを締めていませんか?うちはそうしていました・・・。
すぐにファスナーを閉めようとすると、テントの空気が抜け切れていないため、ファスナーが傷むそう。
まずはこんな風にベルトでキュッとしめてから空気を抜いて、それからファスナーを閉めるのがスマートなんですって。
早速実践しましたが、なるほど、無理やり閉めるとファスナーが中身を噛んだりしてしまいますが、ベルトで閉めた後だと、空気も抜けて、閉めるのがらくちんです。
推奨されないと思いますが、純正グランドシートも入れることができました。
まとめ
【おすすめポイント】
・設営、撤収が直感的にできるため、かなり楽
・各壁にベンチレーションがあるため、状況に合わせて、または自分の好みで多様な調節が可能
・耐風性はかなりありそう
・軽くてコンパクト
・インナーテントは、大人3人でも眠れる広さ
【少し工夫が必要なところ】
・リビング広さについて (我が家の道具の場合)
ファイヤーグリルの周りにファイアープレイステーブル+サンセットチェア3つ+コールマンギアコンテナ2つ分荷物+冷蔵庫
を置くとギリギリの大きさ。テーブルを斜め置く、壁をオープンにする、など工夫が必要。
やっと巡り合えたと言っても、私には過言ではないムーンライト キャビン4。
2ルームテント初体験の人にも、イラつかないゆったりキャンプを目指す中高年にも、ムーンライトキャビン4おすすめです!!!
これから長いおつきあいになること間違いなしです。
お台場海浜庭園の絶景については、あいにくの曇天で、富士山も、夕日も、満天の星空もまたもやお預けでした。
やっぱり、放射冷却の起こる冬ですかね。11月頃に再度訪れたいと思います。
ムーンライトキャビン4公式では、春から秋の使用となっていますが、電源オプションで電気敷毛布で冬キャンもイケそうな気がします。3度目で絶景が拝めますように。