音楽療法で自閉症が治るかも!必死だったあの頃 ~ ピアノ

ピアノと自閉症 絶対音感

自閉症と天才音楽家 あるある!息子も?

息子の天才的を見出すために、最初に選んだのはピアノ。確か4歳頃。当時ポツポツと「音楽療法、ミュージックセラピー」を耳にするようになった頃でした。

右脳、左脳の働きのためにも、両手を使うピアノは自閉症に効果的」というようなことも何かで読んでいたので、スグ決断。

偉大なる音楽家も自閉症だった、なんて記事も見ました。勉強ができなくてもピアノの天才ならこれこそ芸は身を助けてくれるぞー。楽譜が読めなくても耳で聴いて弾けちゃうパターンもよくあるしね。

先生は「自閉症、ピアノ、音楽療法」のような検索ワードで見つけました。

最初の先生は音楽療法をHPでアピールしていた先生です。ピアノだけでなくクレヨンや画用紙を使ってリズム遊びもしてくれます。

息子はというと嫌がっているわけではありませんが、取り立てて喜んでいる風でもありません。この頃は今よりも無表情なのです。

1年ほど通ったでしょうか。ある時初めて子供が癇癪を起したら、「もう教えるのは難しい」とメールで断られてしまいました。

それでしばらくピアノは中断。さてどうしようか?

そこで以前から気になっていた近所のピアノ教室。年配の先生でしたが引き受けて下さり、6歳からコロナ禍になるまで15年間くらいはお世話になりました。

その間、最初はカシオの光るナビという簡易電子ピアノでしたが、途中で「2千万円の音色がする、電子ピアノ」に変えました。今でも使っています。

子供はピアノにのめり込むこともなく、練習も言われるからやっている感じです。せっかく曲を暗記して楽譜なしで弾けるようになっても、それに対して達成感自慢したい気持ちも起きないようで、すぐに曲を忘れてしまいます。いくらほめちぎっても、向上心を芽生えさせることはできません。

中学や高校の音楽会の合唱で、代表でピアノ伴奏する日を夢見ていたんだけどなぁ。私がね。

こんな調子なのでカメのような進み具合でしたが、リチャードクレイダーマンの「渚のアデリーヌ」が弾けるようになった時にはとても感動しました!私がね。

唯一夢中になったのは、覚えた曲を何段階も変調して弾くことです。これは弾きながら私に「どう?どう?」と楽しそうにしつこく聞いてきます。最初は大げさにほめていましたが、肝心の練習曲が一向にうまくならないので、私のイラ立ちもあり、反応してあげなくなったら、いつの間にかそれもしなくなってしまいました。今思えば、それも結構すごい才能ですよね。

小学校6年生ごろ、テレビでやっていたクイズで、鍵盤を1音ずつ私が音を出して「これ何の音?」という問題がありました。
もしかしてと思い、私が音を出して息子に聞くと何と100%当てます!!興奮した私はピアノの先生にすぐ電話をして、何気なく「音が聞き分けられるみたいなんですけど、これって絶対音感じゃないんですか?」と聞いてみましたが、

「〇〇君の場合、ちょっと違うんですよね~」とやんわり否定されてしまいました。これって違うのかなぁ?

「良い師」との出会いがすべてを決めるのだ。どこかにこの天才的な才能を見出してくれる先生いないかしらん?今でも密かに思っています。

今はもうピアノは習っていませんが、エリーゼのために渚のアデリーヌは、息子がピアノを習っていた証として、忘れないように定期的に弾いてもらっています。

ヤダヤダ弾いてくれますが・・・。

【これは息子の天才的な才能か?】 結論:ピアノは子供が持っている「天才的な才能」ではないらしい。でも母さんはまだ信じていますよ・・・
ピアノを続けてよかったこと楽譜が読めるようになったので、現在のドラム教室でも役立っている。大好きな「渚のアデリーヌ」を弾いてもらえて、その度に私が感動する。
ピアノはきっと彼からすると、単なる習慣化した習い事という17年余りだったと思います。(自閉症は習慣を変えるのが苦手だから)
でもいつかNHKの「空港ピアノ」のように、齢を重ねた息子がさらっと異国の地で弾いてくれたらかっこいいなぁ、と夢が膨らむのです。
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